クレジットカード海外手数料比較!安いおすすめカード・デビット9選
海外旅行や海外出張でクレジットカードを使う際、見落としがちなのが「海外事務手数料(海外取引関係事務処理経費)」です。2024年から大手各社が手数料を従来の2.2%前後から「3.50%〜3.85%」へと相次いで大幅値上げしました。
現在では、カード選びを間違えると10万円の買い物で約4,000円もの手数料が上乗せされてしまいます。本記事では、手数料を劇的に抑えられるデビットカードや格安クレジットカード、そして主要大手カードを含む全17枚の手数料を徹底比較します。
【本記事の結論】
- 最安水準:為替手数料のみで使えるWiseデビットカードやRevolut、預金口座直結のSony Bank WALLETが圧倒的にお得。
- クレカ最安:年会費無料で世界中で使えるVisa/Mastercardならイオンカード(1.60%)、ハワイ・アジア圏ならJCB CARD W(1.60%)が最安級。
- 隠れた名作:エムアイカード(American Expressブランド)は脅威の海外事務手数料0.25%(非課税)を維持。
【徹底比較】海外事務手数料が低いおすすめカード&主要カード17選
海外旅行で利用される主要なクレジットカード・デビットカード17枚の手数料と、海外で日本円換算10万円分を利用した際にかかる手数料額を一覧で比較しました。
| カード名 | 種別 | 国際ブランド | 海外事務手数料 | 10万円利用時の手数料目安 | 年会費 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Wiseデビットカード | デビット | Visa | 実質約0.3%〜0.7%(※1) | 約300円〜700円 | 無料(発行1,200円) | Wise公式 |
| Revolut(スタンダード) | デビット | Visa / Master | 原則0%(※2) | 0円(平日利用) | 無料 | Revolut公式 |
| Sony Bank WALLET | デビット | Visa | 0円(※3) | 0円(対象10外貨) | 無料 | ソニー銀行公式 |
| エムアイカード プラス(Amex) | クレカ | American Express | 0.25%(非課税) | 250円 | 初年度無料(2年目〜2,200円) | エムアイカード公式 |
| 学生専用ライフカード | クレカ | Visa / Master / JCB | 3.85%(3〜4%還元で実質0%台 ※4) | 実質約0円〜850円 | 無料(学生限定) | ライフカード公式 |
| イオンカード | クレカ | Visa / Master / JCB | 1.60% | 1,600円 | 無料 | イオンカード公式 |
| JCB CARD W | クレカ | JCB | 1.60% | 1,600円 | 無料(39歳以下) | JCB公式 |
| リクルートカード(JCB) | クレカ | JCB(※Visa/Masterは3.85%) | 1.60%(JCB) | 1,600円(還元込実質400円) | 無料 | リクルートカード公式 |
| 住信SBIネット銀行 デビット | デビット | Master / Visa | 外貨口座決済時低コスト(通常2.50%) | 約100円〜2,500円 | 無料 | 住信SBIネット銀行公式 |
| アメリカン・エキスプレス・グリーン | クレカ | American Express | 3.50% | 3,500円 | 月会費1,100円 | アメックス公式 |
| 三井住友カード(NL) | クレカ | Visa / Master | 3.63% | 3,630円 | 無料 | 三井住友カード公式 |
| 楽天カード | クレカ | 全ブランド共通 | 3.63% | 3,630円 | 無料 | 楽天カード公式 |
| セゾンカードインターナショナル | クレカ | 全ブランド共通 | 3.85% | 3,850円 | 無料 | セゾンカード公式 |
| PayPayカード | クレカ | Visa / Master / JCB | 3.85% | 3,850円 | 無料 | PayPayカード公式 |
| dカード | クレカ | Visa / Master | 3.85% | 3,850円 | 無料 | dカード公式 |
| Orico Card THE POINT | クレカ | 全ブランド共通 | 3.85% | 3,850円 | 無料 | オリコ公式 |
| au PAY カード | クレカ | Visa / Master | 3.85% | 3,850円 | 無料 | au PAYカード公式 |
※1 事前両替済みの外貨口座からの決済は決済手数料0円。日本円から自動両替決済時は通貨に応じた両替手数料(米ドル・ユーロ等で約0.3〜0.5%程度)のみが発生します。
※2 スタンダード会員は平日月30万円まで為替手数料無料。ニューヨーク市場休業となる週末は1.0%の手数料が加算されます。
※3 米ドル、ユーロ、豪ドルなどソニー銀行が扱う対象10外貨の口座残高からの引き落とし時は手数料0円。円普通預金からの「円からアシスト」や対象外通貨は為替コストや事務処理経費(1.79%)が発生します。
※4 事前エントリーにより海外ショッピング利用額の3〜4%相当が現金キャッシュバックされるため、差し引きの実質手数料が大幅に軽減されます。
知っておくべきクレジットカード「海外事務手数料」の仕組みと値上げ
海外でクレジットカードを使って外貨(米ドルやユーロなど)で買い物した場合、請求額は以下の計算式で決定されます。
国際ブランド(Visa、Mastercard、JCBなど)が定める為替レートは市場レートに極めて近い水準ですが、そこに各カード会社が「自社の取り分」として海外事務手数料を上乗せします。
なぜ大手クレジットカードは3.85%前後へ値上げされたのか?
かつて日本のクレジットカードの海外事務手数料は「1.60%〜2.20%」が主流でした。しかし、急激な為替変動リスクの増大、システム運用費用の高騰、国際ブランドネットワーク利用料の増加を理由に、2024年から各カード会社が一斉に手数料を引き上げました。
その結果、国内でメインカードとして人気の高い楽天カード、三井住友カード、PayPayカード、セゾンカード、dカードなどは軒並み3.50%〜3.85%となり、「海外旅行でそのまま使うと手数料負けするカード」へと変化してしまったのです。
【最安クラス】おすすめのデビット&マルチカレンシーカード4選
Wiseデビットカード(手数料実質0.3%〜の圧倒的低コスト)
海外旅行好きや出張者、留学生の間で「必須アイテム」となっているのがWise(ワイズ)デビットカードです。
- 実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を採用:一般的なカードのように為替レートに独自のマージンを上乗せしません。
- 透明性の高い両替手数料:米ドルやユーロであれば、両替手数料わずか0.3%〜0.5%程度で決済可能。
- 海外ATM引き出し対応:毎月2回・合計30,000円相当まで手数料無料で現地通貨を引き出せます。
物理カードの発行時に1,200円がかかりますが、年会費は永年無料。海外で数万円決済するだけで発行手数料以上の元が取れます。
Revolut(平日月30万円まで為替手数料が完全無料)
英国発祥のグローバル送金・決済サービスRevolut(レボリュート)は、アプリ上で多通貨を管理できるスマートなデビットカードです。
- 平日の為替手数料が0円:月間30万円までなら、為替市場の営業時間内(平日)は手数料ゼロで外貨両替・決済が可能です。
- 使いすぎを防ぐプリペイド形式:必要な分だけチャージして使えるため、万が一の盗難時も被害を最小限に抑えられます。
- アプリの高度な防犯機能:カードの一時停止や、海外利用制限・タッチ決済のON/OFFがスマホから一瞬で切り替えられます。
※週末(ニューヨーク市場休業時)の決済には1.0%の手数料が発生するため、旅行前に平日のうちにアプリ内で外貨両替を済ませておくのがコツです。
Sony Bank WALLET(ソニー銀行/対象10外貨の口座引き落としで手数料0円)
日本のネット銀行として圧倒的な外貨サービスを誇るソニー銀行のVisaデビット付きキャッシュカードです。
- 対象10通貨の手数料が無料:米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなど主要10通貨の普通預金口座を開設しておけば、現地でのショッピング手数料が完全無料(0円)になります。
- 円高時に外貨をストック可能:旅行前にお得なレートのタイミングで外貨を購入し、そのまま旅行先で使えます。
- 円からアシスト機能:外貨残高が足りなくなった場合でも、円普通預金から業界最安水準の為替コストで自動両替して補填してくれます。
住信SBIネット銀行 デビット(米ドル決済に強いデビットカード)
住信SBIネット銀行が発行するデビットカード(Visa / Mastercard)は、特に米ドル決済に強みを持ちます。
- 米ドル普通預金口座を保有していれば、米ドル決済時にドル口座から直接引き落としが可能。為替コスト(1米ドルあたり数銭)のみで決済できます。
- 円普通預金口座からの引き落としや米ドル以外の通貨決済の場合は事務手数料2.50%が発生しますが、大手クレカ(3.85%)と比べれば割安です。
【後払い派向け】海外事務手数料が低いおすすめクレジットカード5選
エムアイカード プラス[American Express](驚異の手数料0.25%)
クレジットカードの中で現在、圧倒的な低手数料を誇るのがエムアイカード プラスのアメリカン・エキスプレスブランドです。
- 手数料わずか0.25%(非課税):Visaブランドが3.85%に改定されたのに対し、Amexブランドは0.25%という信じられない低料率を維持しています。
- 10万円の利用でも手数料はたったの250円。大手クレカ(3,850円)と比べて3,600円も浮く計算になります。
- 初年度年会費無料(2年目以降2,200円税込)。三越伊勢丹グループを年1回でも使う方や、海外渡航回数が多い方には非常に強力な1枚です。
イオンカード(Visa/Mastercardでも手数料1.60%を据え置き)
年会費永年無料のクレジットカードとして、海外旅行で今もっともコスパが良いのがイオンカードです。
- 全ブランド一律1.60%:多くのカード会社がVisa・Mastercardの手数料を3.6%〜3.85%に引き上げる中、イオンカードはVisa・Mastercard・JCBの全ブランドで1.60%を維持しています。
- 世界中のどこでも使えるVisaまたはMastercardを「手数料1.60%かつ年会費無料」で持てるカードは現在極めて希少です。
JCB CARD W(JCBプロパーで手数料1.60%+ポイント優遇)
39歳以下限定(入会後40歳以降も年会費無料)のJCBプロパーカードです。
- JCBの海外事務手数料は1.60%(非課税)で据え置き。
- 海外利用時もポイント還元率が常時1.0%(JCB基準の2倍)となるため、手数料の実質負担は約0.6%まで圧縮できます。
- ハワイ、グアム、台湾、韓国など、JCB加盟店が多い地域や「JCBプラザ ラウンジ」が設置されている渡航先では最強のカードです。
リクルートカード[JCBブランド](手数料1.60%+常時1.2%還元)
年会費無料・常時1.2%還元で知られるリクルートカードですが、選ぶ国際ブランドによって海外手数料が全く異なる点に注意が必要です。
- JCBブランド:海外事務手数料は1.60%。基本還元率1.2%のポイントが付くため、実質の手数料負担はわずか0.4%程度になります。
- Visa / Mastercardブランド:手数料が3.85%に設定されているため、海外利用には不向きです。必ず「JCB」を選びましょう。
学生専用ライフカード(海外利用キャッシュバックで実質0円台)
高校生を除く満18歳〜25歳以下の学生限定で発行できる、海外特化型の強力なクレジットカードです。
- 海外事務手数料自体は3.85%ですが、専用窓口から事前エントリーすると海外利用分の3%〜4%相当が指定口座へ現金キャッシュバックされます(年間最大10万円まで)。
- キャッシュバックによって手数料がほぼ相殺されるため、実質負担額は0%〜0.85%前後となります。学生の海外旅行や留学には必須の1枚です。
【比較用】値上げされた大手・定番クレジットカードの海外手数料一覧
国内の普段使いでは非常に優秀な還元率を誇るものの、海外決済では手数料が高額(3.5%〜3.85%)になるカードです。すでに持っている方は、海外でのメイン決済用としては避け、後述の「海外旅行保険」専用カードとして活用するのがおすすめです。
- アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード(手数料3.50%):2025年8月より2.0%から3.50%へ改定。手厚いトラベルサポートや空港ラウンジ特典が魅力。
👉 アメリカン・エキスプレス公式 - 三井住友カード(NL)(手数料3.63%):国内対象コンビニ等で高還元ですが、海外事務手数料は3.63%。最高2,000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)の確保用として優秀です。
👉 三井住友カード(NL)公式 - 楽天カード(手数料3.63%):全国際ブランド一律で3.63%へ改定。海外旅行保険の付帯条件が良いため、日本出国前のツアー代や航空券決済に使うのが得策です。
👉 楽天カード公式 - セゾンカードインターナショナル(手数料3.85%):全ブランド一律3.85%へ改定。永久不滅ポイントが貯まりますが、海外でのショッピング決済は控えめに。
👉 セゾンカードインターナショナル公式 - PayPayカード(手数料3.85%):海外取引手数料が一律3.85%へ改定。日常のPayPayステップ用として国内メインでの利用が基本となります。
👉 PayPayカード公式 - dカード(手数料3.85%):外貨建て取引の事務処理手数料は3.85%。ドコモ通信料金や国内利用向きです。
👉 dカード公式 - Orico Card THE POINT(手数料3.85%):常に1.0%以上の高還元カードですが、海外事務手数料は全ブランド3.85%に統一されています。
👉 オリコカード公式 - au PAY カード(手数料3.85%):外貨ショッピング事務手数料は3.85%。Pontaポイントを貯める国内決済に適しています。
👉 au PAY カード公式
海外旅行で手数料損をしないための3大鉄則
決済端末では必ず「現地通貨」を選択する(DCCトラップ回避)
海外のショップやレストランでカードを差し込んだ際、端末の画面に以下のような選択肢が表示されることがあります。
- 「JPY(日本円)で支払う」
- 「USD / EUR(現地通貨)で支払う」
このときは絶対に「現地通貨(USDやEURなど)」を選択してください。日本円を選ぶと「DCC(動的通貨換算)」という仕組みが働き、店舗や決済代行会社が独自に設定した5%〜10%以上もの法外な為替手数料が上乗せされたレートで決済されてしまいます。「日本円のほうがいくらか分かって安心」と選んでしまうと大損します。
海外ATMでの現地通貨引き出しを活用する
空港の両替所や現地の両替窓口は、両替手数料が3%〜10%前後かかるケースが珍しくありません。
現金が必要な場合は、Wiseデビットカードの無料引き出し枠(月3万円まで無料)を利用するか、クレジットカードの海外キャッシングを利用して帰国後すぐにネットから繰上返済した方が、両替所よりも大幅に安いコストで現地通貨を手に入れられます。
最強の布陣は「格安デビット+保険付きクレカ」の2枚持ち
WiseやRevolutなどのデビットカードは決済コストが最安水準である反面、「海外旅行傷害保険」が付帯していません。万が一の海外での病気・ケガ・携行品破損に備えるには、クレジットカードの保険が不可欠です。
【おすすめの使い分けテクニック】
- 日本出国前に、航空券やツアー代金を海外旅行保険が付帯するクレジットカード(楽天カードや三井住友カードなど)で決済し、保険を有効化する。
- 現地のレストラン、ショッピング、交通費などの日常決済はWiseデビットカードやイオンカード(Visa/Master)を使って手数料を極小化する。
まとめ|手数料の低いカードを選んで旅費を賢く節約しよう
海外事務手数料は目に見えにくいコストですが、3.85%のカードと0%台のカードでは、滞在中の利用額に応じて数千円から数万円の差が生まれます。
- とにかく決済コストを極限まで削りたいなら「Wiseデビットカード」または「Sony Bank WALLET」
- クレカの後払い&世界中で使えるVisa/Mastercardなら「イオンカード」
- Amexブランドでも圧倒的な安さを求めるなら「エムアイカード プラス」
出発前に自分に合ったカードを準備して、無駄な手数料をカットした快適でお得な海外旅行を楽しんでください!

